事業紹介
学校運営委員会支援プロジェクト(フェーズ2)/コミュニティ協働による子どもの学習の質改善プロジェクト
- マリ
- 教育
- プロジェクト期間:
- 2011年11月-2023年2月/2023年6月-
マリ共和国(以下「マリ」)は、2012年のクーデター前後以来、教育水準はすべての課程で低下し、平均就学年数は僅か2.4年、また総就学率は77%と依然低く、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の平均値97%に遠く及びません。さらに、マリを含むサヘル諸国の治安は悪化の一途を辿っており、若者は教育機会を奪われ、さらに困窮化する状況に陥っています。
以上の状況を受け、これまでJICAは、マリに対しては「学校運営委員会支援プロジェクト(以下「PACGS」)」(2008~2011)を通じて「機能するCGSモデル1」を開発し、1,460校のCGS機能強化を実現してきました。続く「学校運営委員会支援プロジェクトフェーズ2(以下「PACGS2」)」は2011年から開始され、国内情勢の不安定化による7年間の中断と新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けながらも2022年12月まで実施されました。各行政機関の能力強化によるCGSのモニタリング体制整備、コミュニティ協働による課外補習活動の推進を中心とする「学習の質改善モデル2(以下「PMAQ」)」の構築・導入を通じ、対象地域の子どもの算数学力の向上に貢献しました。
本事業では、先行事業で整備したCGSモニタリング体制の改善と、CGSによるPMAQ活動の持続的展開を支援し、マリ政府による本モデルを通じた質の高い基礎教育の提供基盤を整備することを目指しています。