事業紹介
農業技術者能力向上プロジェクト(PROAMOH2)
- ハイチ
- 農業開発/農村開発
- プロジェクト期間:
- 2016年4月-2020年4月
中南米・カリブ地域の最貧困であるハイチ共和国では、農業はGDPの25%を占める主要産業で就労人口の57%が従事しています。しかし、自然災害の影響、公共・民間投資の不足等から農業基盤は脆弱です。特に国土の8割を占める傾斜地で土地の劣化が深刻で、中山間地域における農業生産性は低く、小規模農家は自給できていません。農業技術の普及を担う技術者の育成では、農業省が管轄する公立の農業技術学校は予算や人員等が不十分で、農業技術者の数は不足しています。
かかる状況下、ハイチ政府から日本政府への要請に基づき、2010年10月から「対ハイチ農業技術研修コースプロジェクト」が実施され、隣国ドミニカ共和国におけるハイチ人農業技術者向けの研修実施、帰国後のフォローアップ活動から構成される三角協力(南南協力)が実施されました。その成果として、研修で習得した傾斜地土壌管理技術や有機栽培技術等が試験圃場で導入されるなど、ハイチ国内での技術適用が進みつつありますが、小規模農家への技術普及は十分に行なわれていません。
このため、農業技術者の更なる育成と小規模農家への普及促進を目的に協力が開始されました。